母
母が敬老の日に、市から100才の表彰状を頂いた。
大正、昭和、平成、令和 と生きてきた。
年下の友達や、兄弟も次々と亡くなって行った。
母は、まだ、全部自分の歯が揃っているし、
特に、病気はなく、ヨタヨタ歩きながらも、
自分でトイレに行く。
母とは、考え方が違ったが、しつこく、
自分の考えを押しつけてきた。
ずっと、母に逆らえなかった。
私は自分で子供を育てると、余計に色んなことが
見えてきて、
どうして、あんな育て方をしたんだろう。
違う育てられ方をされたら、私の人生は
もっと良くなったかもしれない。 とか、
長い間、母を恨んだり嫌ったりしてきた。
でも、少しボケかけ、ヨタヨタ歩く姿を見ると、
恨みの気持ちは消えて、ただただ涙が出てくる。
100才を再確認できた、表彰状がありがたかった。